ビジネスサイエンス系について

ビジネスサイエンス系の構成

 筑波大学では、教育・研究・運営の全般にわたって一層の機能強化を図るために教育研究体制の改革を実施し、本学独自の新たな教員組織として「系」が設置されている。筑波大学のすべての教員は原則としていずれかの「系」に所属することになっている。現在、筑波大学には10の系が存在し、ビジネスサイエンス系はその一つである。ビジネスサイエンス系は、「グローバルネットワーク時代」のビジネス社会の諸問題を科学的な視点で解決するための経営学、法律学等を対象とした教育研究を推進する教員組織であり、「企業法学研究グループ」、「法曹研究グループ」、「経営システム科学研究グループ」および「国際経営プロフェッショナル研究グループ」の4つの研究グループを有し、教育組織である「ビジネス科学研究群」「法曹専攻」「国際経営プロフェッショナル専攻」との連携により、現実社会における課題解決のための研究を行ってきている。

図1 ビジネスサイエンス系の構成

 ビジネスサイエンス系は、「情報化・国際化・流動化が進む現代社会における先端技術の社会実装および制度・規範構築」をその役割とし、「安全かつ持続可能な社会基盤と市場設計に関する研究推進と実社会へのフィードバック」をミッションとした研究活動を推進している。

図2 ビジネスサイエンス系の役割とミッション

 ビジネスサイエンス系に所属する教員が主として教育活動を行うビジネス科学研究科は、 1989年に設置された社会人大学院であり、教員の大半は、ビジネスの中核を支える両輪である「経営学」ならびに「法学」に関連する高度専門職業人の養成・再教育を行う夜間開講の社会人大学院を専任教員として担当している。ビジネス科学研究科は、以下の3つの役割を担っている。一つ目は、「理論的思考能力と学術知識を有するビジネスプロフェッショナルの育成」であり、二つ目は、「ビジネスに関する知識・判断能力を有する研究者の養成」である。また、三つ目は、「職を離れることなく修士以上の学位や専門職学位を取得することが可能な、リカレント教育のパイオニア」である。

図3 ビジネス科学研究科の役割とミッション